2-3「知らない間に心がお金を妨げている?!」
前回 パート2-2↓
お金を妨げる心
お金の本質は、「感謝」「自立」「持続」「発展」でした。
お金の本質に反する心は、お金の妨げる原因となります。
①不平不満 罪悪感
②他人や環境にすがる気持ち
③一攫千金を狙う心
④お金を嫌い、恐れる心
反対のこと言われると、お金持ちになれる気が一気にしなくなりますね。
そやな。
ある程度は誰でもあるもんね。
ある程度で済まないっすよ。
まず、「不平不満」が多い人のところにはお金は集まっては来ません。
「不平不満」や「社会への批判」「他人の悪口」「愚痴」などを言う人は、与えられていない部分ばかりに焦点をあてて、自分に与えられているものが見えていないということです。
そういう状態は「感謝」とは反対の状態だからです。
さらに、「罪悪感」もお金を妨げることになります。
「自分はこんな大金貰う資格がない」と思っていては、お金が入ってくるわけがありません。
罪悪感にもいろいろありますが、そもそも「罪悪感を抱かなければならないような自分」でも生かされているということに感謝をすることが大切です。
これは、自分の価値に気づけるかどうかです。
こうした、「不平不満」「社会への批判」「他人の悪口」「愚痴」「罪悪感」は、お金の本質である「感謝」とは正反対のエネルギーだということです。
もう、毎日「不平不満」だらけですよ!
うちの社員ぜんぜん働かないし、社員のくせにバイトの私の方が仕事知ってるから、私、通常の3倍くらい働いてますからね。
あ、赤い彗星?!
なんですか?
いや、不平不満とか愚痴なら一日話せますよ?!
わかる!
わかるんやけど、それではお金持ちになれんのやわ。
どうしろって言うんですか!
自分に足りないものに不平不満を言うんではなくて、自分が持ってるものに感謝する。
これが「お金持ち」の基本なんよ。
これができない人は、お金持ちにはなれんのやわ。
ぐぬぬぬ!
どうやったらそうできるんですか?!
簡単や。
なんでも「あたりまえ」と思わんこっちゃ。
家があるのも、飯が食えるのも、仕事があるのも、動けることも「あたりまえ」やないんやで。
不平が言えるだけ幸せやっちゅうことや。
そうですけどぉ~。
環境や他の人にすがる気持ち、依存する気持ちも「お金」を妨げることになります。
不思議ですが、「お金」は「自立」を好みます。
「自分で何とかしよう」と決意した人のもとに集まってくるのです。
友達に借りようとか、親に出してもらおうとか、親戚に頼もうとか、お金持ちと仲良くなって借りようとか、そういう考えでは「お金」は集まってきません。
これはわかりました。
そりゃあ、自分で稼がないと誰も分けてくれませんよね。
うん。
ここで大切なのは決意です。
一攫千金を狙う心もそうです。
競馬、宝くじ、仮想通貨など、なんでもいいですが、「一発逆転!」を狙って有り金全部はたいて「当たったら借金返して、外れたら人生終わり」というような場合、100%外れます。
一攫千金が成立する条件は、日ごろからコツコツやっている人に限るのです。
人から感謝され、感謝して、自分でなんとかしようと毎日努力を続けているような人が、ふと宝くじをもらったり、遊びで競馬に連れて行ってもらったりしたときに「大当たり」が起ります。
「お金がないから宝くじを買おう」とか「生活費パチンコでなんとかしよう」という考え方は、お金の本質とは全く違うということです。
み、耳が痛い……
スマホゲームの課金とか、パチンコは、ホンマに気をつけなあかんで。
つぎ込むように計算されてるからな。
……わかってるんですけどね。
そして、お金を嫌い、恐れる心です。
これがもっとも重要かもしれません。
みなさんは、幼稚園児や小学校低学年の子どもにお小遣いを渡すなら、どれくらいの金額が適正だと思いますか?
100円?
1000円?
3000円?
1万円と答えた人はどれくらいいるでしょうか。
1万円以上の金額を出せる人がどれだけいるでしょうか。
どうして、そんなに少ない額なんでしょうか。
それを考えたことがあるでしょうか。
ここで答えた金額は、みなさんが「恐くない金額」です。
それ以上の金額のお金を、みなさんは「恐れている」のです。
どうしてお金が恐いのか。
その理由は「お金の使い方を知らない」からです。
お金は、確かに使い方を間違えれば、争いを生んだり、人生を棒に振るようなこともあります。
ただし、それは「お金」が恐いのではなく「お金の使い方を知らない」ことが恐いのです。
そういう意味でも、小さな子どものころから大金を持たせ、「どういう風に使うか」を学ばせることは「お金」を引き寄せる人になるためにはとてもいい方法だといえるのです。
お金を嫌う心というのは、「大金を手にするとロクなことにならない」とか「お金は人をダメにする」といった考え方です。
これは、「お金の使い方を知らない」ことが原因です。
実際、大金を手にすれば人は幸せになりやすいといえます。
お金でダメになる人は、ほかでもダメになる場合が多いです。
お金というモノは、人を幸せにするもので、感謝の表れなのだということをよく理解しておくことが大切です。
お金を恐れる心もそうです。
お金を恐れる心というよりは、お金持ちの生活を恐れる心といってもいいかもしれません。
付き合う人や環境が変わることを恐れてしまい、せっかく引き寄せ始めたお金を手放すことがよくあります。
お金持ちを見ては、「どうせ裏で悪いことしてるんだろう?」とか「あんないい車に無駄に金使って!」という気持ちを抱いたことはありませんか?
そういう心もお金を妨げます。
お金持ちは、本来誰もが目指すべき理想の姿です。
理想の姿を批判すると、理想には絶対たどり着けません。
お金持ちを見たら「よく頑張っているんだな」「すごい人だなぁ」と思うようにしましょう。
知らない間にお金を恐れたり、嫌ったりしてるんですね。
そうやね。
「お金大好き」って人前で言うと、ちょっと引かれるしね。
でも、お金持ちはお金大好きなんやで。
そういうことですよね。
ポイント②:お金を妨げる心
①不平不満 罪悪感
②他人や環境にすがる気持ち
③一攫千金を狙う心
④お金を嫌い、恐れる心
実際にお金を引き寄せる方法
実際にお金を引き寄せるにはどうしたらいいんですか?
もっと具体的にできる簡単なことを教えてくださいよ!
なんて都合のええやっちゃ。
まぁしゃーないな。
それは「お金」の本質に沿った使い方をすることや。
①支出より収入を増やす。
あたりまえのことのように聞こえますが、非常に重要です。
この世のほとんどの人が、これができずにいるのです。
入ってくるお金より出ていくお金が多ければ、赤字になります。
入ってくるお金の方が多ければ黒字になるのです。
バイト以外に副業しろってことですか?
身体がもちませんって!
いや、今なら古着とか不用品をネットで売るだけでもかなりの収入になるよ。
簡単にできる副収入を得る方法は必ずあるはず。
メル●リとかヤ●オク?
とりあえずいらない服売ってみるか。
それ以上に無駄な支出を抑えることやな。
②本当の意味での「節約」をする。
私たちは、日々「無駄なもの」にたくさんのお金を使っています。
そういうお金を減らすことが一番大切です。
では、「無駄なもの」とは何でしょうか。
これは「きりつめろ」「安いのを選べ」という話ではありません。
むしろ、まったく逆です。
『無駄なもの』にお金を使ってはいけないのです。
ふだん、安いからとか限定だからとか、そんな理由で買い物していませんか?
「あっちが欲しいけど、こっちの方が安いからこれにするか」という買い物をしていませんか?
それは全部『無駄』です。
お金は、「自分が本当に必要なものに使うこと」が大切なのです。それが「本当の節約」です。
毎日仕事帰りにコンビニよって、要らないもの大量に買っちゃうんですよ。
本当に欲しいものしか買うなって、すごく良くわかるんですけど、仕事帰りって「あぁ、今日も一日よく頑張った!」って気になって、ついついお金使っちゃうんですよね。
どうしたらいいんですか?
グッとこらえるしかないよね。
ほんで、「一カ月我慢したら、ずっと欲しかったカバン買おう!」って「本当に欲しいモノ」に切り替えることやね。
我慢できるかなぁ。
最初の一日だけ、本気で我慢したらあとはいけるよ。
せやから、「欲しかったカバン買うんや!」っていう気持ちで乗り切れ!
やってみま。
③お金の本質にあった使い方をすること。
お金の本質は「感謝」「自立」「持続」「発展」です。
まず、「感謝できること」「感謝してもらえること」にお金を使うことが大切です。
それを購入することで「ありがたい」と思えることにお金を使うこと。
寄付やプレゼントなど、「ありがとう」と言ってもらえることにお金を使うことです。
『自立』も大切です。
それこそ、パチンコ、ギャンブル、酒浸りなど、人を堕落させる使い方は、お金の本質に反しています。
逆に自分や人を育てる使い方は、お金の本質に沿っています。
お金を使う本人も自立していて、さらにほかの人も自立できる機会を作っていくことにお金を使うことです。
『持続』もそうです。
お金は、ある時だけ使ってパッとなくなってしまうような一時的な使い方を好みません。
使えば使うほど増えていくような使い方を好みます。
これは「発展」にもつながりますが、感謝してもらえて、自立できる機会も作れて、それでいてお金がどんどん増えていくようなお金の使い方がいいのです。
投機ではなく、純粋な投資がこれに当たるかもしれません。
事業を起こすようなこともそうでしょう。
習い事や旅行して経験することなどでも構いません。
ポイント③:お金の本質に沿った使い方をすること
①支出より収入を増やす
②本当に欲しいものにお金を使う
③感謝が生まれるものにお金を使う
④人を堕落させず、人を成長させることにお金を使う
⑤お金を増やす方法を考える
……だいたい反対のことやってますね。
うん。
いや、これ無意識なんですよねぇ。
うん。
ずーっとお金持ちになりたいって思い続けてるのに、いくら頑張ってもなれないわけやろ。
幼稚園児に1万円って、その発想なかったしね。
ないない。
究極には、「お金で解決する」って言葉が「良い響き」に聞こえるようにならないとダメなんやわ。
「お金で解決する」って、すごい嫌な響きですもんねw
そうやんなぁ。
それくらい、お金を肯定することが大事ってことですよね。
やっぱり、どこかでお金を嫌ってるんだなぁって思います。
いや、お金持ちの環境を恐れる心は自覚があって、お金持ちになったら、いい服着てパーティとかに出ることあるやん?
やる気満々、自信満々の人らと話さなあかんやろうし、そんなんって気がひけてしまうんよ。
あぁわかります。
なんか、無駄にパワフルで疲れてしまいますよね。
ただ、こういう気持ちが「お金を妨げる心」なんよ。
そうですね。
結局どうしたらお金持ちになれるんですか?
具体的に私はどうしたらいいの?
まず、なるべく感謝をする習慣をつけることやね。
それから、「私は自分でお金持ちになるぞ!」って決意すること。
あとはコツコツと支出より収入を増やし、本当に欲しいかどうかを確かめてから買い、寄付とかプレゼントとか感謝が生まれることにお金を使い、習い事とか投資とか、自分や他人がいい気分になれることにお金を使うことやね。
こういうことに「意識」を向けること。
なんとなく「無意識」でお金を使わないようにすること。
とりあえず、食べ過ぎとか、パチンコとかギャンブルとか、過度なお酒とか、人を堕落させるようなことにお金を使わないことやわ。
……反省してます。
でも、やめられないんですよぉ。
それは生きがいの問題やね。
また今度話すけど、生きがいのある人は、そういうストレスの発散はせんわ。
感謝する→決意する→収入を支出より増やす→本当に欲しいモノ以外買わない→寄付とかプレゼントとか感謝が生まれることにお金を使う→習い事とか投資とか、自分や他人がいい気分になれることにお金を使う
う~ん。
難しい?
私は、最初はプレゼントから始めたよ。
自分の患者さんの誕生日を全部チェックして、必ず花束を贈るようにしてる。
それから、普段コンビニとかで「欲しくないもの」を買ってることに気づいて少し減らしたかな。
なるほど。
なによりも、「決意する」ことが重要なんやわ。
私は、借金でどうにもならん時に親友に「お金貸して」ってメールしたん。
ほしたら「力にはなれません」って返信が来て、すごい冷たいメールやってんけど、それは彼の友情やねぇ。
絶対貸してくれると思ってたから、頭を丸太で殴られたような衝撃で、そのときに、「自分で何とかしよう!」って決意したのよ。
それからだいぶ変わった。
だから、やっぱり決意は大事やと思うわ。
自分でなんとかするっていう決意からスタートですね。
うん。
いまいち納得いかないなぁ。
もっと「劇的な方法」が知りたいんですよね。
この怠け者がっ! その発想が貧乏なんや!
つづく
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