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臨死体験で聞いてきた内容をお伝えします! I will tell you what I have heard from the guardian spirit in a near-death experience! 我将告诉你我在近乎死亡的经历中从守护精神中听到了什么!

コロナウィルス対策! 傷寒論 漢方薬と鍼灸、ツボ押しで乗り越えよう!④葛根湯

前回↓ 

ahsakasa.hatenablog.com

 

漢方と鍼灸コロナウイルス対策!

コロナウィルスに葛根湯は有効か?! 

葛根湯って風邪薬ですよね? どういうとき飲むんですか?

葛根湯は、首、肩、背中のきついこりを伴う風邪に使う薬です。

コロナウイルスには効果はありますか?

コロナウイルスであろうとなかろうと、症状が一致すれば効果は期待できます。
まず、漢方学では「脈浮」「頭項強痛」「悪寒」の三つがそろうと「風邪をひいた」と考えます。
さらに、背中や肩回りにしっとりと汗をかいたり、風に当たるのが嫌に感じたりするものを「桂枝湯証」といいました。
詳しくは①を見てください。
ahsakasa.hatenablog.com
それから、太陽病の「脈浮」「頭項強痛」「悪寒」のほかに「無汗」「発熱」「骨節疼痛」「喘」「嘔逆」「強い悪寒」「脈緊」を伴えば「麻黄湯」あるいは「傷寒証」「表寒実証」などと言われました。
こちらも詳しくは②を見てくださいね。ahsakasa.hatenablog.comさらに咳嗽(せき)、希薄な痰(黄色くない)、喘鳴(ぜいぜいという呼吸)、全身の浮腫み、重怠さ、下痢、小便不利(おしっこがでにくい)などの症状に、先に挙げた麻黄湯の症状があれば小青竜を使います。
鼻水やくしゃみにも効果があり、現代では風邪だけではなく、アレルギー性鼻炎や花粉症にも使われることがあります。 
詳しくは前回をご覧ください。ahsakasa.hatenablog.com 今回ご紹介する葛根湯は、「麻黄湯」の症状である、「汗をかかない」「関節痛がある」「強い寒気がする」などの症状に加え「ひどい頭痛がある」「首肩のこりがひどい」「背中がこる」などの症状があるものに使用します。

 

寝違いやぎっくり腰にも有効?

あぁ、そういえば、よく肩こりに効くって聞きますね。
普通の肩こりでも効くんですか?

そもそも、葛根湯は「項背強ばること𠘨𠘨」というときに使います。
これは、鳥が羽を閉じている姿を現しています。

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𠘨𠘨

この鳥の肩のように、首をすぼめて肩をぎゅっと寄せたような姿を言います。

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寒さや、緊張のため、肩がぎゅっと上に上がってこっているような状態ですね。
こうした状況に使用する薬と言われています。
場合によっては、首が回らないなどの「寝違い」や腰が動かせないなどの「ぎっくり腰」にも効果があります

 

 

どのタイミングで対処すればいいの?!

葛根湯も寒気がしたときに飲むんですか?

そうです。ベストなタイミングは、「寒気」を感じた時です。
服薬しなくても、対処をしておけば大丈夫です。
寒気を感じたときに、首の後ろから背中に触れてみて、しっとり汗をかいているかどうかを確認します。
しっとりと汗をかいていれば、さらに「ジトっ」とするくらいまで温めて汗をかくこと
汗をかいていなければ、「ぐっしょり」するくらいまで温めて汗をかくこと。
いずれも、汗をかいた後はしっかりと着替えてよく眠ることが大切。
桂枝湯、麻黄湯、小青竜湯、葛根湯ともに、「発汗を促す薬」です。
本当は、寒気を感じた時点でそれだけ対処しておけば、それ以上の症状が現れることは普通はありません

そのタイミングを逃した場合、どうすればいいですか?

そのタイミングを逃し、外邪(がいじゃ)が体にくっついてくると、それぞれ風邪の症状が現れます。
発熱したり、頭痛が起こったり、首がこったり、肩がこったり、いろいろな風邪の症状が出てくるはずです。
そうなると、症状に合わせて対処が異なりますのでお医者さんに診てもらうことになります。

肩がこって、頭痛があって、発熱しているような場合は葛根湯を飲んでもいいんですか? 

葛根湯は、頭痛、肩こり、首、背中のこりがある場合に有効ではありますが、その時点では素人判断はもう危険なので通院するのがいいでしょう

 

ポイント:寒気がしたらすぐ対策!! 葛根湯は肩こりのある風邪に効く!

上級パート 症状の理由

 

「項背強ばること𠘨𠘨」とは、寒邪凝滞や気滞によって、経輸不利となった状態です。

寒さによって体が縮こまり、気血津液の流れが停滞して首、肩、背中のコリが強くなります。

脈浮とは、体表にやって来た風邪を追い払おうと、体内のエネルギーである営気が、体表に上がってくるために脈が押し上げられることです。

頭項強痛とは、風邪が入ってくるポイントとなる首元に、防衛のために気が集まり、停滞することや、風邪が一緒に連れてくる寒邪によって凝滞する(ぎゅと縮こまる)ことによっておこる頭痛やこりのことです。

悪寒とは、首元に風邪や、風邪が一緒に連れてくる寒邪が当たって寒気がすることです。この場合、寒邪のせいで強い寒気を感じます。

無汗とは、寒邪が体表に迫り、寒邪凝滞(寒くて体が縮こまる)で腠理(汗の出るところ)がふさがるため汗が出ないことです。

発熱は、風寒の邪と防衛の気がぶつかって戦うことで起こる熱で、この場合、十分な衛気(えき)という防衛の気が風寒邪とぶつかるため、きつい発熱が起こります。

骨節疼痛とは、寒邪による寒さのために体がぎゅっと縮こまり、体をめぐる気が停滞してしまうことで起こる痛みです。

漢方学では、「気、通ぜざれば即ち痛む」といい、気が通らないとことが痛みの原因となります。

喘とは、体表に寒邪が停滞することで、皮毛(体表)をコントロールしている「肺の臓」に影響し、下に降りるべき気が、上に上がってくることで起こります。

嘔逆とは、同じように「胃の腑」に影響して胃の気が上がってくることで起こります。

 

 

葛根湯ってどんな薬? 対応するツボは?

葛根湯は、発汗を促して風寒の邪を追い出し、硬くなった筋肉を潤して柔らかくする薬です。

津液をめぐらせて筋を滋養します。

葛根、麻黄、桂枝、生姜、炙甘草、芍薬、大棗からなります。

葛根は、津液という身体を潤すエネルギーを巡らせ、硬くなった筋肉を潤します。

麻黄は、発汗して風寒の邪を追い出し、肺の臓を正常に機能させて咳を軽くさせる働きがあります。

対応するツボは、合谷、曲池です。

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合谷 人さし指と親指の間 曲池 肘を少し曲げたときにできるシワの端

桂枝は、体中を温めて軽く発汗させる働きがあります。

対応するツボには、後谿-申脈、百会などがあります。

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後谿 小指の下、骨の際

 

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百会 頭真ん中で両耳と結んだところ

 

五味子は、肺に働いて咳を止め、発汗しすぎて体力が減らないよう調整します。

芍薬には、体を潤す働きがあり、発汗したり、漏れ出てしまった気を補います。

 対応するツボは、三陰交です。

炙甘草は、 お腹の働きをよくして気を作り出します。

肺を潤して咳を止める働きもあります。

大棗も、お腹の働きをよくします。

対応するツボは足三里です。 

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申脈(紫)外くるぶしの下 足三里(青)膝の下外側 三陰交(緑)うちくるぶしの指三本分上、骨の際



お家でできる対策

お家でできることはありますか?

基本的には前回と同じです。ゾクッとしたら首回りを温めること
手首の甲側から、腕の外側も冷えてますから、そこもしっかりと温めること
さらに暖かいものを摂取して、暖かい格好をしてしっかりと汗をかくまで温まり、ぐっすり眠ること。
汗をかいたらその都度着替えて、汗がひいたときに冷えないようにしてください
ポイントは、最初に寒気を感じたときに、すぐに対策をとることです!!

ツボは、今回も温めるんですか?

ツボは、百会、合谷、曲池はゆっくり回すようにもみましょう。力加減は気持ちの良い程度です。ほかのツボは周辺を蒸しタオルで温めるなど、温めるのがいいでしょう。